仕事

臨床検査の裏側〜採血室編〜

臨床検査技師として病院で仕事をしているパンダママが臨床検査の意外と知られていない裏側や役立つ?!豆知識をご紹介します。

今回は「採血室編」です。

採血室とは?

その名の通り、外来患者さんの採血業務を行うお部屋です。各診療科の医師から採血の検査のオーダーを出された患者さんが続々と採血をしにきます。

採血室の検査技師はひたすら採血をするのみです。

これが結構キツイのでその裏側をご紹介します。

ハラハラしてしまうのはこんな時

採血室には老若男女、さまざまな患者さんが列をなして採血をしにきます。

朝一番など、採血する方で混み合うと待ち時間も長くなり、検査技師も患者さんもピリピリ…

そんな時に、実は避けたい患者さんのタイプをハラハラ度に分けてご紹介します。

ハラハラ度 ★
おしゃべり系患者さん

採血中は患者さんと向かい合わせです。顔なじみの患者さんもいますし、世間話をしながら採血する事は多いです。

しかし、それを目的で来ているようなおしゃべりなおじ様、おば様方にロックオンされてしまうと、採血がとっくに終わってようが中々席を立ってくれません。

待っている患者さんの痛ーい視線を感じながら何とか区切りをつけようとするのですが、これが中々難しい。

空いているときだったら全然いいのですが…

パンダママ

混んでる時は空気読んで〜

ハラハラ度 ★★
血管指定系患者さん

なぜかおじ様に多いのですが、

血管指定系おじさん

絶対ここから採ってね!

採血する血管と場所を指定してくる患者さん、結構多いです。

以前そこでやって痛くなかったからかなのか?そこが取りやすいと思い込んでいるのか?

意外とそう言う方に限って、その血管の横にすごーく採血しやすそうな血管が見えたりするのです…

しかも、指定されちゃった血管で採血を失敗してしまった日には完全にムスッとされてしまいます。

パンダママ

謎のプレッシャーやめて〜
そして採る場所は選ばせて〜

ハラハラ度★★★
倒れる系患者さん

これは意外と若い男性に多いです。そう、採血で倒れてしまう方

血管迷走神経反射と言い、強い痛みや恐怖心、ストレスが原因となって怒る反射です。

採血に慣れてなさそうな方には、こちらから倒れた経験がないか確認もしますし、倒れてしまった経験がある方は自己申告してくれる方が多いです。

急に倒れてしまうのはもちろんですが、倒れます宣言されてもハラハラ度は高いですよね…

パンダママ

基本は前歴がある患者さんはベッドに寝た状態で採血し、採血後もしばらく休んで行ってもらいます〜

ハラハラ度 ★★★★
採血困難系患者さん

採血する患者さんのデータには、事前に知っておいた方がいい情報をコメントとして見ることができます

例えば「車椅子」のコメントがあったら車椅子が入りやすい広い採血台に案内します。

「右手禁」と言うコメントは様々な疾患や治療で採血できない(してはいけない)腕がある方なので、禁忌の手を避けて採血します。

たまに「○○さんご指名」と採血する技師のご指名がある事もあります。

そのコメントで見てしまったらハラハラ度がドーンと上がるコメントが「採血困難」です。

言葉の通り、血管がすごーーく見えにくいや、疾患や治療が原因で血管に針がすごーーく刺しにくかったりとにかく採血が難しい患者さんです。

採血は患者さんの腕に針を刺すわけですから、患者さんの負担になる失敗はなるべく避けたいし、手こずっていると待合の患者さんもどんどん増えてしまうのです。

大抵このコメントのある患者さんは、自分でも採血し辛い事を知っているので、たとえ失敗しても時間がかかっても温かい目で見守って下さる方が多いのですが

パンダママ

こちらは汗だくです…

本当にいろんな汗がタラタラです。

どうしても難しい時は採血室には1人や2人存在する超ベテラン技師にヘルプしてもらいます…

ハラハラ度 ★★★★★★★
刺青系患者さん

結構いらっしゃいます…採血したい場所が刺青ビッチリで素肌が全然見えない方。そっち系の方や外国人の方にも多いです。

血管は触れば分かりますし、見えない事自体はそれほど大した事ではないのですが…

パンダママ

失敗したらどうなっちゃうんだよ〜

と、涙目になります。

しかし、大抵そっち系の方ってそこらの横柄なおじさんより礼儀正しいし、たとえ失敗しても優しいんですけどね。

他にも、「痛くしないでね系」や「十二単並みの重ね着系」、「大泣き大暴れ系」などハラハラする患者さんは多々いますが、これを超えるハラハラはまだ味わった事ありません。

こんな感じで採血室勤務はハラハラしっぱなしで中々精神が擦り切れます!

あなたも採血室で採血してもらう際は温かい目で見守って下さいませ。

どうかご協力を…

先述した通り、採血が混み合ってる時はいかに短い時間で1人の患者さんの採血を済ますかが重要になります。

こんな時にすこーしでも患者さん側に協力して頂けるととっても助かるのです。

順番が近づいたら、呼ばれたらすぐ行ける場所で待って頂いたり(意外と呼んでも来ないパターンが多い)

厚手の上着は脱いで肘の上まで服をしっかりまくっておいて下さったり

アルコール綿が使用できない(赤くなってしまう)事などを事前に伝えて頂いたり

寒い日に手を温めて、腕を下にプラプラして血管が見えやすい様に工夫して下さる方なんかは、ありがたすぎて抱きつきたくなってしまいます。

パンダママ

絶対、抱きつかないけど〜

ちょっとしたご協力で、採血している側はとっっても助かるので、どうかご協力お願い致します。

そして…

いつもお待たせして、
本っ当に申し訳ありません〜!!